2018.4.29/さくらさく!

 *北海道のさくらはゴールデンウイークの頃に咲く。





2012年4月老犬凝ると東京から大阪神戸姫路出雲広島伊勢福島を廻った。桜前線を逆にビックホーンで走ったのだがどの町もみごとなさくらだった。帰り道は福島の被災地仙台石巻気仙沼南三陸町に入った。南三陸町は4月の末だったが被災して全てを失った地域と直ぐ側に崖になって守られた斜面があり、その斜面には桜が咲いていた。海を一望できるこの場所にはホテルもそのままだった。眼の前に今までの日常がそのまま在り喪失感は限りない。



私は庭に桜を植えたいと思って来た。帯広に来てから時間はゆっくり流れ自分の暮らしをローテクで支え、足りない物は足りないままにさして変化のある暮らしではないが1本のバラを植えることは毎年大きな変化をもたらした。3年目に本来の姿になりそれ以降は予測外である。
4本植えた桜は大苗が3本と新苗が1本。去年は37度になる高温だったが散水用ホースがなくバケツで水撒きをした。帯広は夕方から湿気った海風が吹くのでこれがバラや桜を守ってくれたのだと思っている。



今年の桜の開花は4月末2季咲きのアーコレード。これが新苗で高さは60センチだったが1年で40センチ伸び1メートル程になった。
秋に咲いた時には濃淡のあるはっきりした色だったが今年は花の始めに一雨当たったので淡い柔らかな色になりいま人気の品種と言われるのが解るような愛らしさである。



この小ささでこんなにふくよか。


ツツジも桜も花の色は一瞬の輝きなので、次の日にはもう違う色になっている。




大苗で咲き始めたのは江戸彼岸桜。花は1.5センチほど小さな姿で咲いた。これから木と伴に大きくなっていくのだろう。