キジがミントやバラの香りを確かめて鉢の上を歩く。




野良のアリジのこどもたちをコアリと呼んで子育てとその生長を身近で見て来た。アリジは4ヶ月頃コアリを残して去って行きコアリたちは200メートル四方くらいをテリトリーに暮らしているようだった。3匹の子猫たちは決まった家が無く始めての寒い冬を玄関フードの木箱ベットで凌いで越した。私も猫を飼える状態では無かった。夏場は庭に出ることが多いのでコアリたちと一緒に庭仕事のような風情だった。去年の夏に本格的に帯広で暮らすことになったのでふらりと6月に家の中に入ってきた唸りとキジにここで暮らしたいのならばそれでもいいよと声を掛けた。おばあさんと猫の暮らしは半年が過ぎた。

元気なときはなんの問題もないがやはり体調が悪いときが問題だった。1番が砂箱。40年前は猫ように砂を1トン買っていたがいまでは猫の砂として便利な商品がいっぱい出ている。固まって処理しやすいとか燃やせるとかトイレに流せるとか使い出は様々である。固まったところをビニール袋に入れれば室内に砂箱を置いても負担にはならない。

去年の9月キジが見る影もなくぼよぼよになって帰って来てから3日飲まず食わず動かず。声を掛けるばかり。それでも少し動いた水を飲んだと感嘆し徐々に回復していった。キジは子猫のような大きさまで体型を変えた。それから賢明に食べた。いまは元に戻りつつ在る。子猫のような大きさは猫には骨格を伸ばしたり縮めたりする機能があるのではないかと思ったりする。最小にすることでエネルギーも最小にしているのではないか?とにかく今は元に戻りつつ在り、かつ病気をしたのに違う逞しさもある。




                  2018.2.末/百獣の王みたいなキジ


キジはいままでした事が無かった植木鉢の上を歩いていた。なにをしているのかと思うとバラの鉢に生えた芝を食べたいらしい。さらに枝もかじりたそうだったがそれは止めた。土の臭いをかいでいる。今年は雪が後半に降ったのでまだ庭は雪で埋まっている。室内の猫砂ではなく土の上で用を足したいのだろうと察する。2鉢のミントをヒックリ返して猫土を作った。好評だった。さらに2鉢倒す。しかしこんなことになるとは予測していなかったので他に使える鉢はない。
この猫土は唸りにも好評で体調が悪い方が優先にしている。今までの猫の砂は木質系でおからが接着剤に使われていた。これにドライのミントとバラを加えて外の庭の感じにしていたが、土がこんなに好まれるのは土壌菌が有機物を分解するからだろうか?猫砂は頭数プラス1とのことだったので3個あちこちに設置している。猫砂の使い始めは2階の廊下で。始めは別々に使っていた砂箱も2匹で使うようになり1番人気が猫土なのだから、外が使えるように庭の土が出るように除雪を始めた。

病気知らずだった唸りが今年になってから眼の上に切り傷を作ってから繰り返し風邪を引いて咳をするようになった。始めのうちはそれでも直ぐ出かけたがったが、今回はなかなか食事ができない。

猫は犬とは違って自分の気持ちを細やかに伝える。早く元気になって外に散歩に出てほしいと思っている。
今日から窓を開け外気を入れて唸りちゃんの気分転換を計る。


付記/アップ時間は2018.3.19/22:14であったが悪魔の手でしょうか?7:33になっている。