昔飼っていたアリの着物と同じなので名はアリジ。



         2015.6.19/ガラス越しに中を覗くアリジ


帯広に来てから仏様へのお供膳を作るのが日課になった。部屋の中を何かが動く。
小さい10センチほどに見える。動きも敏捷ではない。喜茂別で毎日凝ると散歩していた時に雑木林や目名川の土手で見かけたエゾヤチネズミだ。

近づくと驚きの隠れ家に入る。石油ストーブのリセットボタンから中に。冷蔵庫の下から中へ。
お台所と仏様のお供膳の間を行き来していた。そういえば美味しく出来たと思ったレモンケーキになにか跡が残っていた。

なにか対策がいると思っていた時に現れたのがアリジだった。
野良なら飼おうかと思ったが一日庭で過ごしていて出来たばかりのレバーの薫製をやってみる。
薫製を食べるのか解らなかったが美味しそうに食べた。
翌日はみそ汁ご飯。臭いをかいでこれは食べない。お腹はすいていないのだ。

40年程前に飼っていたアリもなつかないおかしな猫だったがこのアリジも同じだった。

野良なのか飼い猫なのかと思っていた矢先、2階に上がってみるとアリジがいる。
向こうもびっくりさっと駆け下りた。野良猫って家の中に入るものなのか?

2.3日たって物置に行くと戸を開けるとアリジ。
こんどは影に隠れた。出なさいと出す。

暫く観察しているが野良ではなく飼い主を探しているのではないかと思えてきて
お前は野良じゃないでしょとと言うと解ったかという顔をする。

10年猫を飼っていた事をすっかり忘れていた。
喜茂別で散歩していた時に雑木林や目名川の土手で見かけたエゾヤチネズミがこんな町中の住宅地しかも家の中にいるなんてのも不思議。
これも1.2.3 かしらね。



今日のアリジ/2015.7.14
夏は石が好き。ははの漬物石なれど、いい顔のつもり。



ほんとのアリジ/2015.7.14