ようよう阿多泥にあいまみえし。

『山形に 蒔きし あたね春(つ)き 染木が汁に 染め衣を まつぶさに 取り装い、、、、、』『古事記』倉野憲司校注 岩波文庫



阿多泥染めに使った阿多泥の茎蕪からは蝋のような白が出た。
それでは葉はどうなるのかと生葉の絞り汁に浸けてみた。
はっきりとしたみどりになった。しかしこの色では衣にはしないのではないかと阿多泥の茎蕪を発酵させた染め液を混ぜて染めてみた。



2014.9.5/阿多泥茎蕪/発酵3日目/布を入れる/蝋のような質感になる。/



2014.9.5/阿多泥染め/発酵茎蕪白/生葉緑/生葉に発酵薄緑/


生葉の凄いと思ったみどりは出雲大社で神官の方が纏っていた直衣の模様の色でもあった。
このような染めであれば充分活かせるみどりだった。



眺めているとこの衣は撤下神撰として神から賜ったものではないかと思えてくる。