凝るは介護の先生になる。


この冬始めて散歩で寒そうにしたのでコートを作った。
帰ってくるとコートの下はぽかぽかしている。



          2014.1.19/凝る/散歩に出て寒そうにするのでコートを作る。


18歳になったがまだまだ元気と私は旅に出たのだった。




しかし、1月程してから凝るの臭いがひどくベットは泥だらけだと知らせが来た。
この知らせは納得がいかなかった。何故だろうか?

2014.5.10
2階に上がってみると、その異臭があまりにひどい。

汚れは羽布団にまで及んでいる。
窓を開け、凝るの様子をみるとまるで生気がない。
こんなに急に老化がはじまるのだろうか?

布団カバー、一番上のWのシーツはなんども洗った。
汚れた羽布団も洗濯機で洗った。
凝るはよだれを垂らしふらふらしている。
勿論5段の玄関の階段も降りられず転げ落ちた。

汚れも臭いもよだれから来ていたが、下肢に首を向けることが全くなかった。
なめることを止めてしまっていた。
汚れで赤く腫れ上がっている。

いつもは嫌いなシャワーに入る。
凝ると話ながら温かなお湯でしゃかしゃかこどもたちのお風呂のように
下肢を洗ってゆく。

気持ち良さそうにしている。シャワーの後凝るの身体から臭いは無くなった。
それからなめる役を引き受ける。日になんどもお湯で洗い、オリーブオイルで清拭。




      2014.5.19/凝るよだれ君になっていた。


寝ている事も多いが下肢の筋肉が痙攣のように動いている。こんなに動いているのに下肢そのものは連動していない。
神経系に相当負担がかかっているのではないか。痙攣のように動く部分に簡易版エレキバンとして198円の磁石を装着してみる。

日本手ぬぐいに磁石を入れたお守りのようなちいさな袋をピンで止めた。嫌がらずそのまま寝てくれた。
少しづつ回復期に入る。

折しも脱法ハーブ事件が続いた。しかもよだれ君と呼ばれていた。
まさか、もしや、、、、、
凝るの食器を片付けるようにする。




      2014.6.26/凝るお鼻をなめることができた。


介護できることはしあわせだと思った。
私たちの老後を思うと施設ではなく家庭で暮らすことの支援を考えると
介護ロボットは早急に開発されるべきだと思う。

自動車が私たちの生活空間を変えたように自在に繰ることができる介護ロボットがあれば
どんなに家族も本人も過ごし易いことだろうか。

凝るの介護は人の介護の可能性を示してくれた。