2012.4.3-4.28/凝るとゆく/ この旅から1年が過ぎた。

あと1.2書こうと思いながら日々の記録はtwitterで済ませてしまう。

43万キロで旅にでてその後おばあさんになってもう一度旅に出ていすゞビックホーンはほぼ45万キロ走行でいま車検に入っている。

ビックホーンが帰って来る間の楽しみはヤフオクで買った本藍本麻の着物をwebで見た<春の風物詩 越後上布の雪晒し>http://www.city.minamiuonuma.niigata.jp/soshiki/shakai-kyoiku/jouhu-yukisarashi.htmlで着られるようにすること。

雪晒しが<雪が溶ける時に発生するオゾンによる殺菌・漂白作用>だと言うのだから驚く。さらに汚れた 上布 が雪晒しに里帰りするのだそうだ。解かれて洗われ雪晒しされるのだと思う。

私が購入した着物は<難あり商品アンティーク本藍手織り本麻着物>と表記されていた。
いくつもの難点が記されていたが、確かにその通りだったが、その糸の細さ織られた精密さを思うとなんとか着られるようにできないか。

解いて仕立て直す技術はないので、着物のまま洗い雪晒しをすることにした。

バケツに水と粉石けんを入れ、着物を軽く押し洗い。水のシャワーで石けんを落としていく。
簡単に型を整え、雪の上に。



ここでしっかり整え着物を叩く。



雪が降ってくるまでの間1時間程雪晒しができた。



どうなるだろうか?




乾くまで解らない。


この着物を洗う前に点検してみた。うわって声が出てしまった。
肩当てが手持ちの布でぐしぐし縫われていた。麻は夏涼しくて重宝なのできっと大事な1枚だったのだろう。着る人も無くどこかにしまわれていたものがこうして作り手の細やかさとその堅牢さを示している。



翌日干し上がった<アンティーク本藍手織り本麻着物>を見に行くと藍が戻っていた。


糊付けもしていないが張りとふくよかさ何より藍の色がもどっていた。




           i-phoneで撮ってみた


65歳のおばあさんになったが、なんでもできる予感がする。