遅い迎え火を焚いていると打ち上げ花火の音がした。



迎え火はいつもは夕暮れ時に焚くのだがひとりの気ままさで庭巡りをしてつい遅くなってしまった。去年のお盆には庭で取れたささげを
籠いっぱいにお供えしたものだが、今年はあんなに暑かったのにささげは小さなままである。喜茂別から移植したバラは気候が合うようで
つるを伸ばしている。

去年の花火は色が濃くダサイの一語で見るのを止めてしまったのだが、打ち上げ花火の音に引かれて2階に上がって見ると十勝川の辺りに花火が
上がっている。今年は後半だったのか繊細できれいだった。本当は去年も同じようだったのかもしれないと思いながらカメラを取りに行く。

昔は花火はどの家でもみんなが外に出てわいわいがやがや評しながら見たものだったが今は見ている人が居たのかどうか。カメラのシャッター音だけが
響いた。


地元の新聞社/十勝毎日新聞勝毎花火大会2017