2016.10.10/そろそろ秋仕舞い。野良猫アリジはテリトリーを明け渡して来なくなった。



猫の子育てを身近でみるのは始めてのことだった。しかも野良猫アリジは逞しく賢い。
こちらの予測の遥か上を行く。我家の庭先に現れたのが子猫たちが生後2ヶ月くらい。未だよたよたしていた。
夜は物置の下でお天気がよければ庭でお昼寝と散歩。ここに住むのかと思いきや10日で移動した。6軒ほどは
私のところからも確認できたが、更に道を挟んだ所にも行き先があるようだった。

それでも、また子猫たちとふらっと帰ってきた。
しかし、決して近くにヒトを近づけない。子猫には徹底して逃げろと教えてあった。300ミリの望遠で引いて写真が撮れたのが
2016.7.14母さん猫は疲れきっていまにも寝てしまいそうだ。この子猫が飼い猫になった。




ヒトならば生後2ヶ月頃の感じです。子猫がそれなりに自立するまでは転々とねぐらを換えていた。また、ネズミだけでなく
ヒトから餌を貰うことも始めた。あちらこちらと貰っているようだった。


今年はお盆を過ぎる頃から雨が続いた。野良たちはどうしているのかと思っていると、ネズミをくわえて一目散に
道を挟んだ奥の方に走って行った。狩りをして母乳を出しネズミを食べる練習もさせていた。なんと逞しい。




アリジが子猫たちと一緒だったのはお盆を過ぎた頃までだった。
そのご母猫アリジは日に一度ふらっと見に来て帰っていった。そんな行き来も1週間ほどでそれからは全く来なくなった。
子猫たちはのんきに待っているようだった。毎日あちらこちらと渡って行った。



8月の末には台風10号が近づいて来た。子猫たちだけで凌げるのか気になって物置の戸を少し開けた。家にいる限りでは
大きな台風には感じなかったが十勝でも何カ所か堤防の決壊がニュースになった。驚く事なかれ、物置には大きなきれいなネズミ1匹
半分食べかけで置いてあった。アリジが運んでくれたのだろう。



子猫たちにコアリと名付けた。母猫アリジはテリトリーを明け渡して逞しく他の場所にいるのだろう。
置いて行かれたコアリたちは冬を越せるのだろうか。