倶知安町比羅夫・樺山地区での合意形成



      2006.1.31 倶知安町プロジェクト会議チーム



2011年 2月18日 NHK北海道クローズアップ「流入"アジアマネー"共存はできるか」の放送があった。

ニセコ町では現在海外からの投資が進み、いくつかの水源地が海外資本の所有地に点在する。ニセコ町は水資源を守るための『地下水源保護条例』と『水道水源保護条例』の策定作業に取り組んでいる。


”北クロ”の中で研究者のコメントが気になった。倶知安町比羅夫・樺山地区で『2ヶ月という短期間に住民合意を図りルールを作り、その後海外からの投資が大幅に増えた』というものだが、ニセコマウンテンリゾート  グラン・ヒラフ/倶知安町比羅夫・樺山地区での合意形成には(有)コミュニティ研究所在職中に些か関わっている。合意形成の経過またその結果のルールについては http://www.town.kutchan.hokkaido.jp/mpsdata/web/4046/nisekohirafueria-tiiki-kankyou.pdf

第3章・ニセコひらふエリアの取組  に詳しい。


その後海外投資が増えたことは結果であって、観光協会ひらふ支部会員および地域住民、倶知安町プロジェクト会議スタッフ、国内外のデベロッパーなど事業当事者も数社参加して議論を重ね、《作業チームにおける合意に基づいて全体集会に向けた提案資料を作成し、作業チームスタッフの手で全戸に事前配布》して住民合意を諮った。当時オーストラリアからの投資が高まり、冬期間の雪対策上建蔽率容積率また高層建築が羊蹄山や山々を中心とした景観を損なわないようにする高さ制限は地域全体の緊急の課題だった。


ルールは守られてルールである。
この住民合意はスタート時点で高さ制限を越える建物ができ、その後更に海外投資が増えたという経過を辿っている。

http://www.town.kutchan.hokkaido.jp/town/kankyoutaisaku/kanhozentop.jsp


文献考証の難しさを再考する機会となった。