オオウバユリが開花する



ふらりと鍋沢敏雄さんが立ち寄ってくれた。
私はルタバカを見てもらう。ルタバカ=スエーデンカブはアイヌのアタネと同種ということで、今年始めて栽培してみた。バイキングが船上で昆布と岩を砕いた苗床でこのルタバカを育てたとか。間引き菜を凝ると一緒に食べる。私がお肉と菜っ葉の凝るのご飯のおすそ分けを頂いている。利尿性に優れ、血液をさらさらにするのではないかと思う。


札幌市の屯田防風林のオオウバユリも見事だが、私はアイヌの人たちの食料庫というべき森はこんなんではないかと思っている喜茂別町比羅岡の雑木林にオオウバユリがある。鍋沢さんをこの森に案内した。彼は花の咲く前の歳の、葉は7枚程のオオウバユリを1個抜き、株には鱗茎が付いていてそれを外し、基の根に戻し葉を一枚ずつ載せていく。植物だけが自分のいのちを支える。オオウバユリは夕方から咲くのだと言う。ほのかなかおりがある。
雨の日に写真を撮ったが、楚々として美しい。