石けんと学校給食

石狩の学校給食はセンター方式。ここでは合成洗剤で食器の洗浄が行われていたこと、また添加物など課題もあって子どもたちにはお弁当を持たせることにした。『たまごの会』の中では、幾人かが一諸にお弁当を持たせていた。私はお弁当にすることにして、小学校に校長先生を訪ねた.石狩では初めてのケースだった為に、当初は「うちの学校でなくともいいですよ」というものだったが、「北海道には私立の小学校がある訳でもなく、ほかの選択肢はないこと、地域の学校で健康の為にお弁当にしますので」とお願いをした。「給食を食べる子が自分の机で食べるように、自分の机でお弁当を食べさせてください」と。

6歳の1年生が毎日、1人お弁当を食べる学校生活が始まった。高校生になるとどこの家庭もお弁当を待たせるのだが、実感として小学、中学のお母さんには解りにくい。ああ、こういうことなんだなと。高校でお弁当を持たせたお母さんたちは解ってくれたのに違いない。上の子はその意味で一番苦労して育ったと言っていい。私のところでは、お弁当だけでなく、別姓でもあったので、かなり違った家だったのだが。

3番目になると、説明もしなかったが、お友達が「合成洗剤だから食べないんだよね」って、ごく、自然。
お弁当はいつも、すごいごちそうがある訳でもない。でも、残してくる時、おいしかったと言ってくれる時、お弁当を通して話が出来た。私はお弁当だったから
子どもたちと密な関わりができたと思っている。高校になれば、どこの家でも大事なものですが。

お母さんたちの中には、教育委員会がどちらでもいいと言ってくれればと言う方も多い。どちらでもいいんですよ。